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クリスマスお勧め映画 Part2
情報紙Pino掲載 【That's Movie Talk】から

2001/11/20号

 Xmasにもう一本。 

同じく終戦直後1947年の作品「34丁目の奇蹟」も名作です。



・・・・・・・・

 ニューヨーク西34丁目のデパートに勤めるドリス(モーリン・オハラ)は、娘スーザン(ナタリー・ウッド)には、サンタクロースなど実在しないと言いながら、クリスマスパレードの企画や関連商品の販売促進が仕事の超現実主義者でした。
そこに自分はサンタクロースだと言い張るクリス・クリングル(エドモンド・グウェン)が現れ、ドリスのデパートにサンタ役として雇われます。
スーザンは一目見てクリスをサンタだと信じます。
クリスのサンタは大評判になりますが、自分の思うままをお客に語ってしまい、ついにはライバル店の宣伝までしてしまいます。
デパート内では大騒動になりますが、逆に「お客様本位」の商法だと受け止められ、デパートは大盛況になります。
ライバルのデパートはそんなクリスを妬み「自分がサンタだと信じる精神異常者」だと警察に捕らえさせてしまいます。
スーザンはとても傷つき「大人はひどいことをする」と母ドリスに訴えます。
そしてクリスがサンタかどうかという裁判にまでなり、原告に「世の中を混乱させ、サンタは実在しない」と主張されます。
しかし、全米の子供たちからのサンタ(クリス)への手紙を証拠に、サンタは実在するとの裁決を勝ち取ってしまうのです。
離婚を経験し、夢の世界を避け、現実に生きるドリスに対し、スーザンとドリスの恋人フレッド(ジョン・ペイン)の頭の中は空想や夢がめぐっています。
そこにどう見ても、夢の象徴サンタクロースにしか見えないクリス・クリングルが登場し皆に奇蹟を信じさせてしまいます...。
そして映画のラスト、ドリス、スーザン、フレッドの夢がもう一度かなうのです。

・・・・・・・・・

 1994年にリメイクされましたが、さすがのリチャード・アッテンボローも、この作品でアカデミー助演賞を獲得したエドモンド・グウェンのサンタには足元にも及ばないという感じでした。

47年版、是非一見の価値ありです。

by M・O
| Ethan Edwards | 情報紙Pino掲載【That's Movie Talk】 | comments(0) | - | pookmark |
クリスマスお勧め映画 Part1
情報紙Pino掲載 【That's Movie Talk】から

2001/11/20号

クリスマスが舞台の映画はたくさんあります。

戦中、終戦直後に名作が多いような気がします。

Xmasが主ストーリーではないですが、
「我が道を往く」('44)は、淀川長治氏も
Xmasを思い起こさせる作品に上げていました。

主演のビング・クロスビーのひょうひょうとした
進歩的神父役は、ドラマにピッタリマッチして大ヒット。

翌年のアカデミー賞では作品、主演、助演、監督賞他を
受賞し大絶賛されました。

しかし、最もXmasにふさわしい映画といえば
「素晴らしき哉、人生!」('46)かもしれません。



・・・・・・・

 Xmas、ジョージ・ベイリー(ジェームス・スチュアート)は、
絶望の果て、橋から身投げしようとしますが天使に救われます。

ジョージは自分の人生をたびたび犠牲にし、家族、故郷の
街や人々の為に尽くしてきました。

ついにどうにもならない金銭トラブルで自殺を考えたのです。
「自分など生まれてこなければよかった」と言うジョージに、
彼の善行を知る天使は、ジョージの存在しない世界を見せてあげます。
町は荒廃し、人々は皆すさんでいます。

子供の頃溺れかけ、ジョージに助けられた弟もこの世にはいません。
妻も今とは全く違う寂しい生活を送っています。

それを知ったジョージは、自分のたどった人生は
無駄ではなかった事に気づき、生きる希望を取り戻し、
家族のもとへ跳んでかえるのです。

我が家では、妻や子供がXmasツリーを囲み
ジョージの帰りを待っていました。
するとジョージの窮地を知り、彼に世話になった街の人達が
カンパし合って、今度は恩返しをしてジョージを救うのでした。

・・・・・・・・

まさに「It's A Wonderful Life !」という雰囲気で
映画は終わります。

終戦翌年のこの作品は、
ご覧になって感動された人も多いと思います。

しかし、実は前記の「我が道を往く」に比べ
興行的には大失敗でした。

よく考えると戦勝の喜びと傷跡を
同時に味わっているアメリカ社会は、
いかにも押し付けがましい理想主義映画を
受け入れられなかったのかもしれません。

でも、かえって今見てみると古さも感じませんし、
素直に感動できる、
Xmasにぴったりのお勧め映画です。

以前もPinoで紹介しましたが、
スピルバーグが新作の撮影に入る前に必ず見る
4本の作品の中の1本だそうです。
(因みにその4本は、
デビッド・リーンの「アラビアのロレンス」、
フランク・キャプラの「素晴らしき哉!人生」、
黒澤明の「七人の侍」
そしてジョン・フォードの「捜索者」)

by M・O
| Ethan Edwards | 情報紙Pino掲載【That's Movie Talk】 | comments(0) | - | pookmark |